今年も早くもやってきました、RSウイルス。
大都市を中心に、ここ3週連続で患者数が増加、
まだ9月だというのに、早くも流行の気配です。
小さなお子さんは、十分注意が必要です。
手足口病が、やっと落ち着いたと思ったら、早くもRSウイルス。
保育園や幼稚園では、ウイルスは年中無休です。
RSウイルスの次は、ロタ・ノロウイルス→インフルエンザと
春が来るまで、子供の風邪はエンドレスで続きそうです。
子供はともかく、外に出るときは、
マスク着用が、すでに必須になりそうです。
まだ、秋になったばかりなのですけどね…。
RSウイルス感染症
幼稚園や保育園などで流行しなければ、
なかなか聞いたことのない、ウイルスだと思います。
うちの保育園では、去年の冬、インフルエンザが流行る前の
正月明けに、大流行しました。
乳幼児の感染が多く、2歳までには、ほぼ100%が
感染するウイルスです。
- 感染経路は、飛沫感染と手指などの接触感染
- 潜伏期間は、 4日~6日
- 感染期間は、7日~21日
感染期間が長いため、保育園や幼稚園では、
流行しやすいウイルスです。
小学生から大人では、
感染しても風邪程度で済んでしまうことが多いウイルスです。
RSウイルスの症状と治療
症状は、鼻水や咳、発熱で、
発症後、咳がひどくなり、ゼーゼーする呼吸になってしまいます。
これらの症状が出れば、ほぼ半分がRSウイルスに
感染しているのですが、風邪の症状に似ているため、
ひどくなければ、RSウイルス感染症とは診断されません。
というのも、RSウイルスの検査キットが、
3歳以下で入院時のみ保険適用なので、外来で
検査してくれるところが少ないからです。
治療は、対症療法で、解熱剤と、呼吸器系の薬などです。
残念ながら、RSウイルスにもワクチンはありません。
登園までの待機期間
感染して登園するのに、医師の許可証が必要な病気は、
ロタ・ノロウイルス、おたふく、水疱瘡、風疹、麻しんなどです。
RSウイルスは、登園するのに許可証は必要ありません。
幼稚園や保育園で、決まりがない限り、
子どもの様子で判断して良いと思います。
治っても、感染期間は長いのですが、
普通の風邪と考えて、熱が下がって、1日様子を見て、
元気であれば、登園させていいと思います。
多少の咳が残るようであれば、
お医者さんに診てもらい、登園していいか聞いてみましょう。
高熱が数日続く場合もありますので、
小さなお子さんは、特に注意が必要です。