マイコプラズマ肺炎の症状と感染経路

2013/09/01

4年に1度、夏季オリピックの時に流行していた
マイコプラズマ肺炎

それが、2011年頃から毎年流行るようになり、
患者数も年々増加しています。
マイコプラズマ肺炎 感染経路

マイコプラズマ肺炎とは

細菌よりは小さく、ウイルスよりは大きい微生物で、
細胞壁を持たない細菌、マイコプラズマ。

マイコプラズマ肺炎は、細菌マイコプラズマが、
のどや気管など、呼吸器系に感染して起こる病気です。

マイコプラズマ肺炎が流行するのは、秋から冬

5歳から12歳がかかりやすい病気であり、
8歳から9歳が発症のピーク年齢です。

感染経路は、痰や唾液、咳など飛沫感染ですので
小学校や中学校でも集団感染を引き起こしやすい病気です。

また、子どもの病気に大人がかからない訳がなく、
大人が感染しても、肺炎の症状が出ます。

潜伏期間も1~4週間と長く、潜伏期間中でも
感染が広がるため、流行しやすい病気でもあります。

マイコプラズマ肺炎の症状

初期症状は、風邪と区別がつかないマイコプラズマ肺炎ですが、
主に気道に感染しますので、咽頭炎、気管支炎、肺炎などを
引き起こします。
マイコプラズマ肺炎 症状

マイコプラズマ肺炎の主な症状は
喉の痛み
鼻水、鼻づまり
微熱から高熱

などで、咳は痰が絡み、熱が下がっても1ヶ月近く、長く続きます

熱が下がっても、ひどい咳が長く続く場合は、
マイコプラズマ肺炎の疑いがありますが、
風邪でも、咳が長く続く場合があります。

ですので、風邪との違いが本当に分かりづらいのですが、
血液検査で、抗体を調べれば分かります。

初期の段階では、お医者さんも、
地域でのマイコプラズマ肺炎の流行状況、
聴診器での肺の状態の確認で、診断すると思います。

マイコプラズマ肺炎の治療法と予防

マイコプラズマ肺炎に有効なワクチンはなく、
治療は抗生物質の服用です

内服での治療が主ですが、
重症と判断された場合は、点滴での抗生物質投与もあります。

よほど重症でなければ、入院も必要なく、
内服及び通院が基本的な治療です。

予防法もインフルエンザなどの感染症と同じで、
効果的な予防法はありません

規則正しい生活に、手洗い、うがいを励行する以外に
ないのが現状です。

マイコプラズマ肺炎は局所的に流行しますので、
地域で、マイコプラズマ肺炎が流行したら、
極力、外出を控える、予防も難しい病気です。