マイコプラズマ肺炎の症状と感染経路
4年に1度、夏季オリピックの時に流行していた
マイコプラズマ肺炎。
それが、2011年頃から毎年流行るようになり、
患者数も年々増加しています。
マイコプラズマ肺炎とは
細菌よりは小さく、ウイルスよりは大きい微生物で、
細胞壁を持たない細菌、マイコプラズマ。
マイコプラズマ肺炎は、細菌マイコプラズマが、
のどや気管など、呼吸器系に感染して起こる病気です。
マイコプラズマ肺炎が流行するのは、秋から冬。
5歳から12歳がかかりやすい病気であり、
8歳から9歳が発症のピーク年齢です。
感染経路は、痰や唾液、咳など飛沫感染ですので
小学校や中学校でも集団感染を引き起こしやすい病気です。
また、子どもの病気に大人がかからない訳がなく、
大人が感染しても、肺炎の症状が出ます。
潜伏期間も1~4週間と長く、潜伏期間中でも
感染が広がるため、流行しやすい病気でもあります。
マイコプラズマ肺炎の症状
初期症状は、風邪と区別がつかないマイコプラズマ肺炎ですが、
主に気道に感染しますので、咽頭炎、気管支炎、肺炎などを
引き起こします。
マイコプラズマ肺炎の主な症状は
喉の痛み
鼻水、鼻づまり
微熱から高熱
咳
などで、咳は痰が絡み、熱が下がっても1ヶ月近く、長く続きます。
熱が下がっても、ひどい咳が長く続く場合は、
マイコプラズマ肺炎の疑いがありますが、
風邪でも、咳が長く続く場合があります。
ですので、風邪との違いが本当に分かりづらいのですが、
血液検査で、抗体を調べれば分かります。
初期の段階では、お医者さんも、
地域でのマイコプラズマ肺炎の流行状況、
聴診器での肺の状態の確認で、診断すると思います。
マイコプラズマ肺炎の治療法と予防
マイコプラズマ肺炎に有効なワクチンはなく、
治療は抗生物質の服用です。
内服での治療が主ですが、
重症と判断された場合は、点滴での抗生物質投与もあります。
よほど重症でなければ、入院も必要なく、
内服及び通院が基本的な治療です。
予防法もインフルエンザなどの感染症と同じで、
効果的な予防法はありません。
規則正しい生活に、手洗い、うがいを励行する以外に
ないのが現状です。
マイコプラズマ肺炎は局所的に流行しますので、
地域で、マイコプラズマ肺炎が流行したら、
極力、外出を控える、予防も難しい病気です。
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