原発 汚染水の処理方法と対策
福島第一原発の汚染水は、毎日400トンも排出されています。
地下貯水槽が使えない今、汚染水は漏洩が続いている、
地上タンクに移送しなければなりません。
あの巨大なタンクの容量は、1000トン。
2日半に一つずつタンクがいっぱいになっていく絶望的な状況、
打開策はあるのでしょうか?
前回の記事、原発 汚染水漏れ その真実と現状 で、
福島第一原発の汚染水漏れの現在の状況を書きました。
今回は、汚染水をどのように処理していくのか、
今やるべきこと、今出来ることを、考えてみたいと思います。
原子炉に流れ込む地下水
毎日400トンものの汚染水が発生する原因は、
原子炉に流れ込む地下水。
まずは、地下水の流入を一日でも早く止めなければなりません。
原発の1~4号機の周りを凍土で覆い、地下水の流入も、
汚染水の流出も防ぐ、「凍土壁」の設置が、今年の5月に
採用されています。
地中に氷の壁を作るこの対策は、まだ着工もしておらず、
完成までには、1年半の年月を要します。
汚染水の浄化装置
汚染の浄化には、これまでに、フランスのアレバ社、
アメリカのキュリオン社の浄化装置が投入されましたが、
故障や問題が相次ぎ、今は東芝製の「サリー」のみ。
セシウムを吸着する装置「サリー」も、運転当初から
停止を繰り返し、この7月にも停止していますので、
万全ではない状態です。
同じく、東芝製の他核種除去が可能な新浄化装置、
「ALPS(アルプス)」も導入準備に入っていますが、
未だに試運転も開始されていません。
短期的処理を早急に
こうしてみると、今の計画は、すべて中長期的計画です。
増え続ける汚染水を少しでもらす、短期的な計画が
まったくありません。
すぐにでも着手しないといけないことは、
- 地価水の流入を抑える
- 海への汚染水流出を抑える
- 地上タンクの汚染水の浄化を急ぐ
です。
鹿島や東芝だけでなく、中小企業や大学、
日本には多くの優秀な技術集団があります。
テストを兼ねてでも、あらゆる可能性を求め、
どんどん投入していくべきだと思います。
東電に政府、責任を追求するべき対象はありますが、
今は、福島第一原発の状況を理解し、少しでも
事態の改善を求めるべきです。
すべての国民が、この国を破滅から救うため、
自分にできることを考えるべきです。
地上のタンクが増え続け、また地震が来て、
タンクに亀裂でも入ったら…。
この国を守りましょう。
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