道義的の意味 薄らいでいく道義的責任
一般生活で、普通に聞く言葉、「道義的」
どんな意味だか、分かりづらいですよね?
コトバンクによれば、「道義的」とは、
- 道義に関するさま
- 人の踏み行うべき正しい道に関するさま
道義=人の踏み行うべき正しい道
ということですね。
似たような言葉に、
「道徳的」もあります。
この意味は
- 道徳に関係するさま。また、道徳にかなうさま
他にも、
「人道的」、「倫理的」などもあり、日本語は難しいです。
これらの同義語をまとめると
- 倫理=ルールの元(モラルとか礼儀)
- 道徳=ルール
- 人道=ルールの中で当然守るべきもの、常識的なもの
道義は、意味的には道徳と同じですが、
倫理的なことも、道徳的なことも、人道的なことも、
全てを対象にした言葉、で使われています。
法的責任と道義的責任
「道義的」と同じく、よく使われる言葉に「道義的責任」があります。
対極にある言葉が、「法的責任」。
社会のルールを犯した場合に、法的に責任を取る必要がある場合が、
「法的責任」です。
法的責任には、
- 刑事責任
- 行政責任
- 民事責任
などがあります。
ルールは破ったが、法的責任は問われない場合、
道義的責任は残ります。
最近の例では、冷凍庫の写真投稿の件があります。
レストランでのアルバイト店員の行動、
店は臨時休業、清掃消毒を行い、再開を準備しましたが、
再開は道義的に許されないと判断し、閉店となりました。
店側には、法的責任はなかったのですが、
従業員が行った行為の、道義的責任を負った例です。
薄らいでいく道義的責任
先ほどのレストランのように、メディアに取り上げられれば、
「道義的に許されない」という結末を迎えますが、
一般社会では、道義的責任はなくなりつつあります。
法的責任を問われた場合でも、道義的責任も残ります。
しかし、法的責任を負えば、道義的責任はなし、
という場合が多いです。
今年の初め、コンビニの駐車場で、車をぶつけられました。
そのまま逃げられれば、泣き寝入りになるところですので、
申告してくれた加害者には感謝です。
結局、相手の保険で修理してくれることで、解決したのですが、
事故後から保険会社との連絡のみ、示談も電話で済ませ、
事故の件は終了しました。
示談は、当然当事者同士の問題で、相手の代理人として、
保険会社の担当者と私で示談を締結。
菓子折り持って挨拶に来い、というつもりはないのですが、
電話の一本くらいあってはいいのでは?
そういう面倒くさいことを避けるために、
保険に入っていると言ってしまえば、それまでですが、
修理して終わり、はないと思います。
電話を掛けるくらい簡単だとは思うのですが…。
ちなみに加害者は中学の先生、
「道徳」を教えている立場です。
道徳的、道義的、ということが薄らいでいくのは
仕方ない、と変に納得してしまいました。
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