芥川賞候補作品2013

2013/07/22

直木賞と並んで、 7月17日に選考が行われ、発表される、
2013上半期の、第149回芥川賞、
その候補作品も発表されています。

今年の候補作品は5作品です。

いとうせいこう 「想像ラジオ」
戌井昭人 (いぬい あきと) 「すっぽん心中」
鶴川健吉 (つるかわ けんきち) 「すなまわり」
藤野可織 (ふじの かおり) 「爪と目」
山下澄人 (やました すみと) 「砂漠ダンス」

今回の対象者の中で、唯一知っているのは
「いとうせいこう」さんで、それも作家としてではなく、
音楽家としてです。

想像ラジオ
想像ラジオ

今回、作詞も手掛けていることを知りましたが、
1986年にヒットした、ややさんの「夜霧のハウスマヌカン」の
作詞者であったことにびっくりしました。

芥川賞と直木賞の違い

芥川賞と直木賞の違いは、解釈がちょっと難しく、
直木賞は、大衆文芸作品が対象となり、対象者の経歴も、
無名、新進、中堅作家とあります。

一方、芥川賞は、純文学短編作品が対象となり、
新進作家が対象、となっています。

純文学と、大衆文芸作品の違いがよく分かりませんが、
純文学の新人は芥川賞候補に、それ以外が、
直木賞候補になる、ということでしょうか。

新人が対象という「新人賞」の意味合いが強いので、
芥川賞の受賞後も、作品を書き続けている作家は、
直木賞ほど多くないのが現実です。

中には、受賞作品のみで、姿を消してしまった、
作家もいます。

何の世界でもそうですが、デビューして、
その後も長く、第一線で活躍し続けるのは、
相当大変なことだと思います。

歴代の受賞者

歴代の受賞者には、誰もが知っている作家も多く、
松本清張、吉行淳之介、遠藤周作、大江健三郎など、
また、石原慎太郎、村上龍など、数え上げたらきりがありません。

過去2年の受賞作品は2011年が、
円城塔 「道化師の蝶」
田中慎弥 「共喰い」

神様のいない日本シリーズ (文春文庫)
神様のいない日本シリーズ (文春文庫)

2012年は、
鹿島田真希 「冥土めぐり」
黒田夏子 「abさんご」
です。

どれか1冊でも読んだことがありますでしょうか?
私は全部読みましたが、はっきり言って、受賞された理由は、
分かりませんでした。

きっと、純文学は私にはわからないのでしょう。

今年はどんな作品が受賞するのか、
選考委員は小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・高樹のぶ子・
堀江敏幸・宮本輝・村上龍・山田詠美の各氏です。

書籍芥川賞,直木賞

Posted by ss02